自分に似合うファッションの見つけ方

個人のスタイルに合わせたファッションの選び方とコーディネートのコツ

タイメックス  M79 NN07 リミテッドエディション 2021年新作

コペンハーゲンを拠点とするメンズウェアブランド、NN07(ノーナショナリティトゥーサウザセブン)は、服のデザインやブランディングにコスモポリタンなアプローチを採用している。その目的は、文化を超えて人々を結びつけることだ。ブランド名は元素の周期表に載っている略号のようだが、NNとは“ノーナショナリティ”の略である。

 とはいえ、そのデザインは明らかにスカンジナビア風だ。そして今回、NN07はアメリカの時計メーカーであるタイメックスと提携し、M79 オートマチックウォッチの洗練された限定モデルを発表した。このモデルは、タイメックスのもう一つの大ヒットモデルであるクォーツ Q TIMEXの復刻版からインスピレーションを得ている。いずれも1970年代の時計デザインに見られる、角ばったトノー型ケースや精巧で幾何学的なブレスレット形状を彷彿とさせる。そして、M79とQ TIMEXは、どちらも質の高いデザインを庶民的な価格で提供する。コール・ぺニントンが最初のQ TIMEXの復刻版について書いたとき、愛好家たちはそれをとても気に入った。

ファースト・インプレッション
 初代M79は、ロレックスの人気モデルである“バットマン”のようなブルーとブラックのベゼルを採用していたが、この限定モデルでは、ダークな灰色がかったブルーの回転ベゼルを採用している。ダイヤルには夜光つきのフォティーナインデックスが配されているが、NN07ロゴの“ゼロ”に合わせて、下部が少し不規則にデザインされている。7時位置のインデックスがブルーになっており、このさりげない視覚効果を強調している。その不完全さには、少し不安を覚える美しさがある。まるで手書きで描かれたかのように、完全な形のアプライドマーカーが施されているのだ。

 ダイヤルには、タイメックスの“T”字型の時針(クラシックなメルセデス針を模したもの)と、曜日と日付の表示がある。なお、M79の防水性能は50mで、ダイバーズウォッチではないので注意して欲しい。

 タイメックス M79を着用したことはないが、Q TIMEXを所有し、頻繁に着用している私は、基本的なケース形状(M79はQ TIMEXよりも少し大きい)と、採用されているブレスレットについては保証することができる。このブレスレットのクラスプは完全に開くため、慣れるまでに少し時間がかかるが、一度時計を身に着けるローテーションの一部になると、朝、身に着けるのが非常に楽しくなる。

 正直に言うと、この魅力的なタイメックス M79のリミテッドエディションに出会うまで、NN07というブランドは聞いたことがなかった。しかし、この時計を通してこのブランドのことを知り、現行コレクションのシャツやパンツを見て、私は理解した。NN07は、未来のクラシックになるようなデザイン性のあるシンプルなアイテムを提供している。このブランドもこの時計も、キャンバスには何も描かれておらず、自分の好きなように解釈することができるのだ。

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